トップページ写真について 
当サイトのトップページを飾る写真を募集しています.
季節感のある写真や足利市内や近郊の名所の写真などなど.簡単なエッセイや説明も添えて下さい.
送り先はeメールでekip & ef studioまで.件名に『おぜき栄子の広場 写真』と記入下さい.
掲載スペースの都合で画像サイズ変更やトリミングを当方で行なうことをご了承下さい.

新しい足利に連載の,
大西 洋(photographer)投稿のエッセイと写真「ミニ旅行」
ウエブにまとまりました.

『雪だるま』2024.03.05〜

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 久しぶりに足利に雪が降りわずかであるが積もった.これを子どもたちが見逃すはずはない.雪の日独特の静まり返った空気のなか,小学生たちのはしゃぐ声が響いていた.やがて雪合戦になったことは声を聞けばわかる.薄暗くなり静まり返った中庭,外テーブルの上にはかわいらしい雪だるまがあった.

2024年 2月 5日 自宅中庭(足利市梁田町)にて撮影

『雨上がりのボケ』2024.01.01〜2024.03.04

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 自宅庭にあるボケは,これでもかというくらい深く剪定していても気がつくと鋭く尖った刺をつけた細い枝を薮の様に伸ばしている.職場にあるこのボケは鉢に植えられ,夏の日照りにも耐えてきた.路地植えのと違い鉢の高さがある分だけ剪定ばさみも入れやすく,頻繁に枝を斬られてきた.それでも丸くて堅い蕾を付け,私は綺麗でしょう?とうっすら赤く脹らむ.

2023年 3月中旬 職場駐車場(足利市大前町)にて撮影

『苔の上の赤い実』2023.10.20〜2023.12.31

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 赤城の小沼を一周したら南側は苔の絨毯だった.落葉に混じって目を引く真っ赤な実.苔の実?と目を疑うほどすっぽりとおさまっていた.苔は胞子で殖えるのでこのような実をつけるはずはない.手に取ればそこに落ちていただけだった.

2023年 10月 赤城山 小沼にて撮影

『カノコユリ』2023.07.01〜10.19

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 便利な時代である.大雑把にユリの花でとらえていたけどスマホアプリのグーグルカメラを向けると候補のユリの花が画面に現れ,そこで名前を特定できる.それというのも世界中で多くの人が写真やそれに関連する事をウエブ上に掲載しているから.
 さて、我が家のこの花は気がつけば毎年7月に咲く.最初に植えたの誰だろう?

2022年 7月 8日 自宅の庭にて撮影

『かりん』2023.01.16〜06.30

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 桜とほぼ同じ時期に花を開く.花もだが蕾がさらに可愛い.濃い赤の緩やかな円錐形で,ねじるように折り畳まれた花びらが堅くしまっている.柔らかな色の葉は5月の乾いた日射しを遮り居心地のいい日陰をつくってくれる.春が待ち遠しい.

2021年 4月 1日 efフォトスタジオ(足利市)にて撮影

『水玉と柚子』2022.12.05〜2023.01.15

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 雨上がりは目立たないでひっそりとしていた植物たちが妖艶に光りだす.この日はサザンカが鬱蒼とした濃緑の葉が茂る表面に真っ赤に花を咲かせていた.オレンジ色に色付いた柿の実は幾つもの水玉レンズを輝かせていた.柚子の木もごつごつした黄色の実をたわわにつけて冬至に備えていた. 

2007年 11月初旬 自宅畑にて撮影

『とうがらし』2022.10.19〜12.04

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 綺麗な紡錘形でスマートに気取った真っ赤な実が可愛い.この赤はイタリア車だ.干して壁に吊るしても絵になる.盛りつけられたパスタ料理にも2,3切れの唐辛子が鮮やかな赤で彩りを添える.こいつは脇役なのに主役なみに存在感がある.
 口に入れて一噛みしたら一気に主役に躍り出た. 

2009年 10月初旬 自宅畑にて撮影

『アマドコロ』2022.06.21〜10.18

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 新しいクルマがきて間もない頃、山道を気持ちよく走りたくなった.いわゆるツーリングというヤツだ.舗装道路でくねくねしていて,渋滞のない場所.とくれば自然と山道になる.ビーナスライン,なんとも魅力的な名前.すぐに決まった.
 若い頃からエンジンの着いたものをいじるのが好きだった.それがクルマでもオートバイでもトラクターでも,草刈り機でもチェーンソーでも,エンジンの爆音がたまらなく好きだ.
 環境を考えれば当然のように電気自動車.でもなぁ.....

2014年 6月下旬 長野県ビーナスラインにて撮影

『カラーにカエル』2022.05.11〜06.20

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 庭いじりをしているといろいろな生き物に出会う.こんなところに??と意表をつかれる.先日はカサカサッとした足下を見たら70cm以上はある蛇がいた.なぜなんだろ,蛇もカエルも身近な生き物だけど,蛇が思わず現れると鳥肌が立ち身体が身震いする様な反応を起こし,カエルを発見したときには頬が緩む.蛇は救急車の杖にも描かれるほど人には有益な存在なのに.

2018年 6月初旬 自宅の庭にて撮影

『チューリップ』2022.04.15〜05.10

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 庭にはいろんな花が咲く.カミさんが花を植えるのが好きなのだ.毎年のように球根を買ってきて植える.前年の球根からも,その前の年のからも咲く.だから4月になるとチューリップが色とりどりにいっぱい咲く.形よく咲いた姿もいいが,このように蕾もかわいい.

2020年 4月初旬 自宅の庭にて撮影

『蹲(つくばい)と椿』2022.01.01〜04.14

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 3月の京都は空気がキリッとしている.人気も少ない.順番を待つこともなく,待たれることもないのでゆっくりと過ごせる.大原三千院のとなりにある宝泉院,大きな額縁越しの庭がいい.八方に広がる木の幹がいい.お抹茶を頂きながら眺め,寝そべりながら眺め,石の鉄琴をそおぉっと叩きながら眺めた.

2014年 3月京都市, 宝泉院にて撮影

『あしかがフラワーパーク2007年』2021.12.02〜12.31

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 今ではすっかり全国的に有名になった『あしかがフラワーパーク』.藤の季節はここに通じる道は大渋滞になるほどお客様がやって来る.花が少なくなる冬季には光のパークになり楽しませてくれる.
 訪れたのは10年以上も昔の2007年.暮れの冷たい小雨の日だった.濡れた地面は光を反射し,傘をさすカップルのシルエットが美しかった.

2007年 12月下旬 足利フラワーパークにて撮影

『りんご』2021.11.26〜12.02

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 デスクワークに飽きると外仕事に出かける.天気のいい日はいい気分転換になる.これにも飽きると無目的に出かけることもある.赤城の北面を抜けて片品に向う途中に園原湖がありここに赤く塗られた吊り橋が架かっている.
 人気の少ない吊り橋で,折りたたみの椅子に腰掛け湖面や山際を眺めるのが好きだ.すぐ脇にはリンゴ畑がありたわわに実っていた.

2020年 11月中旬 園原湖(群馬県)にて撮影

『カサハリタケ』2021.10.07〜11.26

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 写真スタジオの東側は緩やかな斜面が続き,クヌギが自生している.しかし竹が密生していて入って行くのが困難な薮だった.2019年4月,この竹薮をエンジンのついた草刈り機で少しずつ刈り取り始めた.
 9月の中旬,作業をする足元に30cmほどスクッと伸びるまっすぐな脚に,白い大きな傘.薄茶のスポット模様.スレンダーな秋の妖精がいた.

2021年 9月中旬 スタジオ山林(大月町)にて撮影

『たんぽぽ』2021.09.04〜10.07

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 

2009年 5月初旬 庭にて撮影

『自生するヤマユリ』2021.08.17〜09.04

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 崖になっているスタジオの庭園.雑草で覆われ鬱蒼としていた中に突然光を当てたように浮かび上がっていた.岩場でたくましく自生していた.

2019年 7月中旬 スタジオ庭にて撮影

『夏の花,プルメリア』2021.06.28〜08.16

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 夏の強烈な日射しを好む花.越冬は室内.と言うことで数年に一度,室内サイズになるようにバッサリ切られる.枝は土に挿しておけば根を張り葉を出し,数年後には花を咲かす.今年は越冬に失敗し何本か枯らしてしまった.貴重な株になった.

2019年 8月中旬 事務所庭にて撮影

『カナメの前の矢車草』2021.05.03〜06.27

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 己生えの矢車草.20mほど離れた畑で毎年花を咲かせてたが,気がつけば庭にまで勢力を延ばしてきた.スクッと背を伸ばして生け垣のカナメと背比べ.カナメの赤が地味に感じるほど気高く美しい.

2021年 4月下旬 自宅の庭にて撮影

『露地植えのヒヤシンス』2021.04.08〜05.03

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 小学生のころ, ひょうたん型のガラスの容器で水栽培をした憶えがある.半世紀以上も昔の記憶だ.花好きの妻はそんな栽培容器と球根を買ってきては今でも花を咲かせている.花を楽しんだ後は, 決まって松の木の下の土中に.
 翌春,弱々しい花を咲かせ,次の年にはちょっとだけたくましくなり,何年かすると写真の様なたくましさで地面から顔を出す.立派な大輪を咲かせるには時間がかかる.

2021年 3月中旬 自宅の庭にて撮影

『原種に近いフリージア2』2021.02.13〜04.08

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 庭に植えられほとんど手入れもされないでいるフリージア,少しずつ勢力を延ばしている.

2019年 4月中旬 自宅の庭にて撮影

『シクラメン』2021.01.08〜2021.02.13

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 冬の朝陽は堅く凍っていた部屋の空気を突き刺すように差し込む.私の寝室は朝の8時では3度.『起きるときに掛け布団に霜がふっててバリバリと音を立ててるんですよ』と冗談で,言ってるが,真実に近い.
 窓辺にあたる冬の陽光は優しく暖かい.とくに緑にあたる陽光は.

2013年 11月下旬 私の事務室にて撮影

『ツルウメモドキ』2020.08.21〜2021.01.08

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 晩秋の光は鋭く斜めに射す.午後3時を過ぎると太陽は山の陰になり,閑散とした温泉街を包む柔らかな光の中で,錆びれた塀や壁にツルウメモドキの赤い実が色を添える.ムラサキシキブの紫の実が小道の半分をふさいでいた.
 ツルも葉もすっかり水分をなくし茶色のまだら模様,立ち枯れなのに目を引く.春の花々とは180度ちがう大人の魅力を感じた.

2019年 11月 老神温泉の路地にて撮影

『ラベンダー』2020.05.24〜2020.08.20

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 お花でいっぱいのお宅に日曜版を毎週とどけている.張りのある声で挨拶をしてくれ,内職のミシンの手を休め新聞を手で受け取ってくれる.で,決まってお花の話.
 10年ほど前にも撮らせていただいたが今年も三脚を持ち込んでのちょっと本腰を入れた撮影になった.これも撮って,あれも撮ってと育てた子どもの晴れ姿を見てる様な笑顔ではしゃぐ.お花を育て季節の変化を楽しむ,こんな優雅な生活,私にもいつかはできるようになるのかな.

2020年 4月上旬 お花のお宅の庭で撮影

『ムスカリの花』2020.04.09〜2020.05.23

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 今年は咲かないのか,なかば諦めていた.姫リンゴが咲き,スズランも莟を膨らませ,タンポポや名も知らない小さな草が一斉に庭で咲いているのでカメラを持ち出した.ふとジューンベリーの根本を見ると細々とコロニーをつくって咲いていた.
 人間社会の思惑や事情などに関係なく季節は巡っている.小さなムスカリも大きな自然の流れの中でたくましく生きていた.

2020年 4月上旬 自宅の庭で撮影

『カリンの花』2020.01.27〜2020.04.08

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 黄色いおおきな楕円球の実は美味しそうな匂いで食べごろサインを出していた.思わず手を伸ばすと『食べられないよ,それカリンだから』と友人が言う.もう30年以上も昔の記憶がよみがえった.
 それ以来一度も包丁を入れたことがないが,今年は試しに切ってみようかな.

2019年 4月上旬 スタジオ駐車場で撮影

『柚子と石榴』2019.10.18〜2020.01.26

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 知り合いのところでザクロを頂いた.熟したその実はざっくりと割れ,そこから覗く赤く透き通った種はルビーのように美しい.
 自宅でとれた柚子と一緒にテーブルに飾った.鋭い刺を切られた2者はお皿の上に仲良くおさまった.

2018年 10月下旬 事務室で撮影

『胡麻の花』2019.09.05〜10.17

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 わずかばかりの畑がある.土いじりを楽しみ,季節の野菜を楽しむ.10年前は母が手入れをしていたが今は土いじりをしたことのない妻が手入れをしている.小指ほどの薄ピンクのラッパが一斉に咲いた,脇には唐辛子が真っ赤に実っていた,

2015年 8月末 畑にて撮影

『原種に近いフリージャ』2019.03.09〜2019.09.04

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 『原種に近いフリージャで花は地味なんですよ』の言葉とともに10年程前に友人から鉢植えで頂いた.今は路地に植えられ,すっかり野生化している.3月になると直径2,3cmの可愛い花が咲き,摘んで手元に寄せるとフリージャのいい香りがする.

2016年 3月末 庭にて撮影

『もみじ谷のツタ』2018.09.08〜2019.03.08

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 織姫神社の階段をゆっくり上り社殿を通り過ぎていくと斜めに射す午後の陽を浴びて真っ赤に染まる山の斜面.11月も半ば,陽はやさしくモミジの葉を透かかす.
 1000本のモミジの中に数本の赤松.ツタの葉が真っ赤に輝いていた.

2014年 11月 織姫公園 もみじ谷にて撮影

『プルメリア』2018.05.30〜2018.09.08

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 南国の花プルメリア.寒さに弱いので冬は屋内で過ごし,葉は全て落としてしまう.春になると25cm程もある葉っぱを勢いよく次から次へと出してくる.枝の先端に花芽が出てくると自然とほくそ笑んでしまう.生命力が強いので棒切れの様な枝を挿しておくと1ヶ月ほどで葉を出し根を出す.
 『逆さに挿してたんよ.上下を挿し換えたらすぐに葉っぱが出てきた』と友人.あげたのは1年半前だった.

2017年 8月 16日 庭にて撮影

『リンゴの花』2017.05.18〜2018.05.29

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 母は初めての孫に食べさせたいと栗の木やミカン,キューイ,柿などたくさんの果樹を植えた.リンゴもそう.幹に巣くう虫と大風でこの木は倒れてしまったが,株の根本から伸びた木が秋に実をつける.
 その孫も今では2児の父.4歳のわんぱくは得意そうにリンゴをもぎり弟や友だちに分けていた.丸ごとかぶりつく3.4歳児が4人,もう一方の手は棒をもっていた.今も昔も棒は子どもの遊びには欠かせない物のようだ.

2017年 4月 22日 庭にて撮影

『睡蓮』2016.05.23〜2017.05.17

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 もう50年以上も昔の話だ.父が庭に池を作りはじめた.幼かった私は水遊びができると楽しみだった記憶がある.農業の暇なときには左官(壁塗り)の手伝いをしていた父は鏝(こて)さばきも上手に1日で1坪ほどの池を作ってしまった.幼児の膝ほどもない浅い池はそれから私と弟の格好の遊び場になった.
 朽ちた落ち葉が良質の土壌となり,南天の木が覆いかぶさる暗い水面にスポットライトが当たってるかのように黄色い睡蓮が咲いている.

2014年 7月 庭にて撮影

『アーモンドの花』2016.03.27〜5.22

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 桜にしてはちょっと大柄.色も微妙に濃い.誰もが首を傾げてしまう.『アーモンドの花ですよ.もちろんあのアーモンドの実がつきます.』と言ってもにやにやされるばかりで信じてもらえない場合もある.
 2012年5月に指の太さほどの苗木を植えた.今では手首の太さぐらいに成長し夏にはたくさんの実をつける.桃を細長くした様なその果実は時期が来るとぱっくりと割れて梅干のような種が出てくる.これをカナヅチで割ると,あのアーモンドが現れる.噛むと杏仁豆腐の香り.何度も楽しめる樹だ.

2016年 3月 25日 庭にて撮影

『木蓮』2016.02.28〜03.26

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 樹木は生えた所,あるいは植えられた場所に根を張りそこでたいがいは一生を過ごす.とりあえず植えとこう,などという人間の思いとは関係なく成長し,気がつけば人力では移し替えが困難なほどの大木になったりもする.おそらくそんな軽い気持ちで庭の片隅に植えられたモクレンの若木,年に数日間だけ純白の花をつける.『私の場所はここでいいの?』そんな声が聞こえてきそうだ.

2015年 3月 庭にて撮影

『チューリップ』2016.01.11〜02.28

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 庭に咲くチューリップ.5月のからっとした空気の中,透明な太陽の光を浴びて,花びらは反っくり返るように開いていた.花屋さんに並ぶような形のいいチューリップは1つも見当たらなかった.諦めかけていたときに目に留まったのがこの一輪.柱頭を中心に奇麗に並ぶ6個の雄しべ.ちょっと視線を変えたらこんな不思議で美しい世界がここにあった.

2010年 5月 庭にて撮影

『柳原用水と柿の実』2015.11.23〜2016.01.10

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 足利の西部から中央部に流れる柳原用水.透き通った水が枯れる事なくいつも流れている.脇には大きなビワの木やイチジクの木が季節ごとに実をたわわにつける.好きな川なのでよく訪れる.雨上がりの午後,光に照らされてオレンジ色に輝く柿の実があった.

2015年11月15日 足利市大前町にて撮影

『カラー』2015.06.04〜11.22

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 誰が植えたのだろう,ミントが生い茂る緑の中に1点のピンクの花.しっとりとみえる花びらは意外にも強く,風にも負けずスクッと立っている.華やかのドレスの襟にみえたり,和服の襟にみえたり.いろいろ想像していたら髪を結い上げたうなじ美人が見えてきた.

2014年7月18日 庭にて撮影

『雨の日のナズナ』2015.05.03〜06.04

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 いっせいに咲きだした.野を真っ白にするほどいっぱい咲いた.春雨を水晶のビーズのようにして着飾っていた.ハートの形の実をいっぱいつけていた.

2015年3月20日 近所の畑にて撮影

『大日様の夜桜』2015.03.03〜05.12

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 知人がメールをよこした.『大日のお堀端の夜桜見学にいってきました。みごとな枝ぶりがお堀と仁王門に映え、本城の樹覚寺の枝垂桜と共に足利の桜おすすめスポットと自称しています』
 仕事の合間にカメラをもって出かけた.まだ7時だというのに人通りもまばら.数組のカップルと親子ずれが,ライトアップされた桜や太鼓橋を背景に記念撮影していた.時折,鯉が水面に顔を出すのだろう,ぼごっという音とともに同心円の波紋が広がり,桜が波打つ.
 知人はさらに 『お堀に写った屏風絵のような桜が風によってできた約40cm幅のウエーブにのって右から左に流れていく様は、実に幻想的でした』 と伝えてきた.咲き誇っている桜,お堀に映える桜,さらに散った桜までもが織りなす奇跡のような光景を見た知人をうらやんだ.

2012年4月10日 大日様の堀 撮影

『たらっぺ』2015.01.07〜03.02

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 春になると心浮きだつ.花は咲き乱れ,新芽も吹き出す.このタラは数年前に庭に知人が植えた.今では勢いを増し、数メートルに伸びた.手の届かない高さになると私に容赦なく切られてしまう.切られたその枝は地面に植えられサバイバルが始まる.こうして今では5本ほどに増えた.

2014.04.19 庭にて撮影

『鑁阿寺(ばんなじ)多宝塔の秋』2014.11.27〜01.06

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 還暦をとうに過ぎた友人.いつだったか言ってた.「健康に楽しくこの紅葉の季節をあと何回迎えれると思う?そう考えたらこの景色を楽しむって貴重だよ」
 今日,久しぶりに会った.古峯ヶ原(こぶがはら)に行ってきたという.彼によれば,ここのモミジは京都由来だそうで,明るい朱赤に紅葉するという.
 来年のこの季節,ぜひ行ってみたいと思った.楽しみがまた1つ増えた.

写真は鑁阿寺(ばんなじ)多宝塔,2014年11月半ば撮影

『柿の収穫』2014.10.06〜11.26

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 柿がオレンジに色ずくと小学6年生のときの一つの風景が目に浮かぶ.11月だったろうか,漢字が苦手で,毎日のように残されて書き取りの練習をしていた.窓際の席だった.ふっと外を見たとき,夕焼けが真っ赤に空を染めていた.
 この夕焼けの中に柿の実と枝のシルエット.風景としては完璧なのだが,どう考えてもあり得ない.教室は2階で,柿の木は校庭にはなかった.
 いつの間にか2つの風景が1つ記憶になっていた.

写真は自宅で採れた柿,2013年10月下旬iPhoneで撮影

『足利の花火』2014.08.01〜10.05

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 職場や学生時代の友人に,足利の人は花火が好きだね,とよく言われる.下から見上げる花火の迫力や,砂が降ってくる話,腹に響く空気の振動の話を鼻を脹らませてしゃべるからだろうか.夏だけでなく5月の連休のときや,大晦日にまで花火をあげるからだろうか?
 で,好きか?と聞かれればもちろん大好きである.次から次へと上がる花火は景気がいい.焼きそばやイカの焼ける屋台の匂いと花火の匂い.何ともいえない.

写真は足利の花火,2011年8月撮影

『シダの新芽』2014.05.04〜07.31

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 もう何年も前になるが高校の先輩がレンズを貸してくれた.対象物を大きく拡大して撮れる特殊なレンズでとても高価なものだった.
 このレンズでファインダーを覗くと,マクロの世界が見える.私は面白くていろんな物を撮ってみた.シダの新芽もこのときの撮影.
 アブラムシに焦点を合わせたら,怪獣のようだった.

2009.05.13 庭(足利市)にて撮影

 
『中禅寺湖のマユミ』2013.10.03〜2014.05.04

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 奥日光は大好きな場所の一つだ.足利から近いこともあるが,車道からほんの1,2分歩くだけで大自然のど真ん中にいられるからかもしれない.折りたたみの椅子に腰掛け,コーヒーを沸かしながらの一服は格別だ.
 中禅寺湖の湖畔の駐車場に真っ赤に実ったマユミ.艶やかな錦の紅葉を映す湖面に目をやる観光客に,『見て見て,私も真っ赤よ』と言っているかのようだった.

2011.10中旬 日光, 中禅寺湖にて撮影

『ボケ』2013.03.23〜10.03

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 潔いほどざっくりと剪定され,ジグザグの枝だけが寒風にさらされていた.大きな莟が曇り空の下,何をはばかる事もなく堂々とふくらみいっせいに花開く.
 大気が温み心も緩む季節に咲く桜.まだ心の莟が寒さで堅いうちに咲くボケ.それがためか桜ほど愛でられる事もない.
 しかしその存在感はたくましい.私はボケの弾けんばかりの莟が好きだ.『夢がふくらむよう』友人の言葉を思い出した.

2009.03.14.  庭(足利市)にて撮影

『秋の中禅寺湖湖畔』2012.09.07〜2013.03.23

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 中禅寺湖の金谷ホテルのボートハウスの脇の道.まだ緑が残る葉に夕日が当たり黄金色に輝いていた.夏休みの気分が抜けないのだろうか,4,5人の若者がはしゃぎながら歩いていた.紅葉よりも輝いてみえた.

2011.10中旬 日光, 中禅寺湖にて撮影

『矢車菊』2012.06.29〜09.07

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 明け方まで写真の整理をしていてそろそろ寝ようかというときに,庭を掃くほうきの音.早起きの母が起きて庭仕事を始めていた.
 早起きが苦手な私は,これはチャンスとばかりに庭に出て草花を撮影し始めた.あきれる母を尻目に三脚を持ち出し,少しばかり丁寧に撮影してみた.ミカンの木の下にすくっと咲く矢車菊.紫の艶やかさがまわりに光彩を放っていた.

2007年の初夏の早朝.

『雷鳥沢(立山)の紅葉』2011.10.13〜2012.06.29

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

  行きたいと思っていてもなかなか行けないでいた立山に,思い切って行ってきた.下界ではまだ残暑の9月の後半,ここでは紅葉の真っ盛りだった.室堂のバス停では夏の装いの観光客が両手で襟を絞めて肩をすぼめて歩いていた.
 10分も歩けばそこにはザックを背に担ぐハイカーの世界.雷鳥沢には色とりどりのテントが張られ,自然と人との色の共演,華やかな世界があった.

立山,雷鳥沢にて(後ろは立山連峰)2009.09.20撮影

『紫陽花』2011.06.23〜10.13

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 栃木市にある大平山神社はその参道が紫陽花の坂道で有名.季節になると週末にぎわう.
 無料駐車場にクルマを停めると,すでに紫陽花に囲まれていることに気づく.幅2mほどの緩やかな坂道を背丈ほどの青紫の紫陽花に挟まれてのぼる.訪れる人が多いのだろう,石段は靴で磨かれてつやつやしていた.5分も歩くと小さな茶店があり,紫陽花団子でお茶をいただける.
 ゆっくりのぼって30分.そこには栃木市の街が一望できる見晴し台があった.

2004.06 撮影

『カタクリ』2011.01.06〜06.23

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

  3月の半ばになると山の斜面を薄ピンク色に染め上げ,春の到来を告げてくれる.花びらは凛として誇らしげに雄しべ雌しべをあらわにして咲く.地面に頭をすりつけ覗き込むと,光が通り抜けた花びらは彩度を増し美しい.

 この花は佐野藤岡インター(東北道)の脇にあるみかも山(佐野市)での撮影.みかも山は標高わずか229mの低山で,ナラやクヌギの自然林が生い茂り,美しい山容をしている.北斜面にカタクリの群生があり,時期になると多くの人が訪れる.

2005.04 みかも山にて撮影

『ワレモコウ』2010.10.06〜2011.01.06

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 アキアカネがまだ高山にいる頃,青草の中にぽつりぽつりと赤い花.とても地味な花.昔,山歩きの好きな友人が『けっして華やかじゃないけどわたしも赤く咲いてるでしょと言ってるんだよ』と教えてくれた.

2008.08中旬  赤城山 地蔵岳にて撮影

『アマガエル』2010.06.05〜10.06

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 庭に植えたヒマワリにアマガエル.さっそく200mmの望遠レンズを向けた.なかなかポーズを取るのがうまいヤツだ.可愛い姿であるけどやはり肉食.これは獲物を見る目だ.

2009.08.08.  庭(足利市)にて撮影

『ボケ』2010.01.05〜06.05

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 潔いほどざっくりと剪定され,ジグザグの枝だけが寒風にさらされていた.大きな莟が曇り空の下,何をはばかる事もなく堂々とふくらみいっせいに花開く.
 大気が温み心も緩む季節に咲く桜.まだ心の莟が寒さで堅いうちに咲くボケ.それがためか桜ほど愛でられる事もない.
 しかしその存在感はたくましい.私はボケの弾けんばかりの莟が好きだ.『夢がふくらむよう』友人の言葉を思い出した.

2009.03.14.  庭(足利市)にて撮影

『カラマツのまつぼっくり』2009.11.20〜2010.01.05

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 おだやかな晴れ間が続く2007年の秋.近所のトチノキは一枝だけ春と勘違いしたのか芽吹いてしまった.庭のリンゴの木も一枝,花を咲かせていた.
 自転車で街中をぶらりとしていると黄色や赤の隙間に常緑樹の緑.秋は名残を惜しむように華やかさを競っていた.

奥日光,戦場ヶ原にて 2007.10.23撮影

『あざみ』2007.08.30〜2009.11.20

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 陽が落ちるのもすっかり早くなった.時折,今年の猛暑を思い出させるような陽気の日もあるが,やはり季節は移り変わっている.

 8月の末,再び赤城に登った.あいにくの雨模様.ワレモコウを撮りたくて行ったのだが,映りのよさそうな株を探しているうちに,木いちごを発見.一粒口にしたら,酸味と甘みの絶妙な組み合わせ.山猿のように食べまくってしまった.

2007.08.下旬撮影

『ポピー』2007.05.20〜08.30

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 いっせいに咲く様をみると異国の地に来たような不思議な感覚になる.幾重にも重なり多色を有する花もあるが,シンプルに単色の花が,しかも小振りの花がかわいらしい.柔らかい産毛に包まれた蕾みはさらにかわいらしい.

 焦点を思わず奥の蕾みにもっていってしまった.

2007.04 庭(足利市)にて撮影

『寒に咲くスイセン』2007.01.01〜05.20

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 暖冬と言われながらも冬.上越国境に雪雲がかかる日は冷え込む.風そのものの冷たさが身にしみる.国境の向こうでたっぷりと雪を降らした風は,乾ききって冷たい.その強風を細い身でしなやかに受けとめ,凛として咲くスイセン.揺れが停まった一瞬.

2007.01 庭(足利市)にて撮影

『柿の実』2006.10.16〜2007.01.01

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 柿の実を見てると なぜだろう,不思議な心持ちになる.小学生の6年だったろうか,漢字テストが苦手で,クラスの悪ガキ数人はしょっちゅう残り勉強をさせられた.私もしっかりこのメーンバー.
 夕焼けで真っ赤に染まる冬の空に,残された数個の柿の実.西風もない穏やかな空気の中で夕日より赤く輝いていた.
 学校帰りのかすかな記憶がよぎった.

2005.12 庭(足利市)にて撮影

『紫陽花』2006.05.28〜10.16

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 見事な紫陽花坂である.栃木市にある大平山神社のその参道は両脇に紫陽花が咲き乱れる.いく種類もの紫陽花が咲くが,私はこの青紫色の紫陽花が一番好きだと思った.

2004.06 撮影

『カタクリ』2006.04.13〜2006.05.28

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 みかも山にカタクリが咲くという.さっそくカメラを片手に出かけた.何処に咲くか細かのことも聞かずに,行けばわかるだろうぐらいの軽い気持ちでいたのは誤りだったと歩きはじめて数分で分かった.足利から見るみかも山はちいさな山だが,いざついて見ると一日たっぷりのハイキングが楽しめるほどの広さがあった.春と言うにはまだまだ寒い.樹々はまったく芽吹いていなかった.かさかさと落ち葉を踏む音が澄んだ空気に吸い込まれる.
 かすかに人の声.もしかして....とその方角に歩くと,そこはカタクリが斜面いっぱいに咲く楽園の様な場所だった.

2005.04 みかも山にて撮影

『高松町の夕焼け』2005.12.21〜2006.04.13

写真とエッセイ:大西 洋《ekip & ef studio

 渡良瀬川より南の足利市は見事な田園地帯だ.はるか西に目をやると,赤城山や浅間山がみえる.夕焼けのときには優雅なシルエットを見せてくれる.残念ながら西の山々のところには雲がかかっていたが,雲の隙間に青く宇宙をのぞいていると想像したら,急に地球が愛おしく思えた.

2005.09 足利市高松町にて撮影

おぜき栄子の広場
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